ここのところ、懐かしい里親さん&元保護犬たちに会ってきたり
保護犬仲間や新しい里親さんにあったりしていたので
「チャコままはなんで”保護犬活動”を始めたの?」
と、改めて質問されることが重なりました。
わたし自身も「なんでだろう?」と初心に戻って考えてみたので
今日はそのことについて書きたいと思います。
本日7/1は、わたしが初めて保護犬を迎えた日でもあり
愛犬チャコちゃん(虹の橋を渡りました)の誕生日でもあります。
(※保護犬は推定年齢なので、おうちに来た日を誕生日にする方が多いようです。)
腕組みして、難しい顔をしているチャコ(チョコラブ♀ 推定10歳以上)
首に巻いている赤いバンダナは大好きな息子くんのもの。(吹奏楽部で使っている)
そもそものきっかけは、2011年3月11日の東日本大震災でした。
自宅待機をしていて暇だったので
「そうだ!以前から飼いたかった犬を探そう。」
と思い立ちネットサーフィンをしたことがきっかけでした。
最初はブリーダーで犬を探していたのですが
「里親」
というキーワードをその時初めて知り
検索を掛けると
「いつでも里親募集中」という保護動物の里親募集サイトに
たどり着きます。
わたしはこの時初めて
・里親
・保護犬
・保護活動
という言葉を知り
「保護犬には純血種もいる」
ことを知ってさらにショックを受けました。
早速、サイト内で大好きな大型犬のラブラドールの
保護犬を検索していると、いるわいるわ・・・。
なんでこんなにいるんだろう?
と、思うくらい全国各地にたくさんの保護された
ラブラドールがいました。
わたしはその中でも
・関東地方にいる
・若くて
・健康
な保護犬を探し出し、保護団体に問い合わせをしました。
(※「若くて健康な保護犬」などいるわけもないことを
この当時のわたしは知りませんでした。)
当時フルタイムで働いていたわたしに
その保護団体からは、けんもほろろな返事が返ってきます。
「殺処分ワースト1位の茨城県に住んでいる人が
なぜ他犬の犬に問い合わせをするのか?
自分の住んでいる県の犬を探して飼ってほしい。」
「フルタイム勤務している人に犬は譲れない。」
いやぁ~、ショックでした。
なんで見ず知らずの人にこんなこと言われなきゃならないんだろう
と、ものすごく怒りが湧いてきたことを覚えています。
しかし、冷静に考えてみたら「その通りだ」と納得したのです。
そこで返事を書いたところ、保護団体の方からは
「(厳しいことを言うのを)なかなか理解してもらえないので
わかってもらえて嬉しい。」と
1通目とは打って変わった丁寧な言葉で返事がきました。
今ならよくわかりますが、保護犬について無知な上に
失礼極まりないわたしに対して
当たり前のことを言っただけなんですよね。
(もし、今のわたしが昔のわたしから連絡をもらったら
何も言わずに「お断りします。」で終わると思います。
わざわざ時間を割いて諭すような言葉をいただけたことに
今でもとても感謝しています。)
そこで、改めて近隣地域で保護犬を検索したところ
すぐ近くに「老犬で歯のない繁殖犬であろうチョコラブ」がいたのでした。
わたしはすぐに問い合わせをして、お見合いをさせてもらい
とんとん拍子で話はすすみ、一週間後の7月1日
チャコは我が家にトライアル(お試し飼育)に来ることとなります。
その後、亡くなるまでの3年半
とてもとても幸せな時間を過ごさせてもらいました。
当初は「わたしがこの犬を幸せにしてあげる。」
と、思っていたのですがそれは単なるエゴでして・・・
実際は「チャコがわたし(&家族)を幸せにしてくれた。」のでした。
2013年12月 チャコが亡くなる半月ほど前の写真(わたしのお気に入り)
(カメラマン石川萌美 撮影)
そんなこんなで、チャコを飼い始めて半年くらい経ったとき
フルタイムの仕事をやめ、その後、ひょんなことから保護犬の「預かりさん」
(保護犬を自宅で預かって、お世話をしながら里親を探す人)
をすることになったのが2012年5月31日。
◆当時のブログ↓
最初はチャコぱぱ、えらく怒っていたっけなぁ~。
(いまでは180度人が変わっています)
あれよあれよという間に、次々と保護犬が我が家にやってきては
里親さんが見つかって幸せになっていく。
それが嬉しくて「一頭でも多くの命を救いたい。」
そんな気持ちで走り続けていました。
当時は、主に大型犬のレトリバー種を引き出していたのですが
茨城県動物指導センターにチョコラブが収容されていて
「助けてほしい!」
と、頼まれたことをきっかけに
いままで目を背けていた「殺処分ワースト1位の茨城県」
の犬を引き出すようになりました。
ここから、わたしの保護活動の流れが変わっていきます。
茨城のセンターに「レトリバー種」などほとんどいなく
中型犬の雑種(主に野犬)がうようよと・・・
明日殺処分される犬の集まる最終部屋には(今はありません)
数えきれない雑種の犬たちが、悲しそうな眼をして俯いていいました。
わたしは個人ボランティアですから、収容されている犬を
一度に一頭しか引き出すことができません。
たくさんの犬を助けたいけれど
助けることができない。
このジレンマに、自分の無力さを想うと虚無感に襲われます。
ですが、無理なものは無理なので
せめてここにいるみんなを代表して引き出した保護犬には
亡くなった犬たちの分までとびきり幸せになってもらうんだ!
と心に決めて、コツコツと犬を引き出していきました。
あるとき、センターに行くと大部屋にいた小さな雑種のメス犬が
他の犬にいじめられていました。
体重10キロ位の小さな体で、一生懸命威嚇して反撃していて
相手にやり返している姿は健気でした。
センターの職員さんに「(いじめられているので)個室に移してほしい」と
お願いして移動してもらい、その犬を引き出すことに決めました。
(家庭の事情で1カ月後の引き出しになりました。)
センターで待たせている間の1カ月に、その犬はお腹が大きくなりだし
妊娠していたことが発覚。
わたしは親友のあだ名「くりん」と名前をつけたその犬は
引き出したその日の夜に、我が家で仔犬を4頭産んだのです。
(うち一頭は死産でした)
◆当時のブログ↓
初めての犬の妊娠出産、そして子育て・・・
すべてが未経験の連続で手探りでしたが
保護活動で知り合った犬仲間のみなさまと
支援者さんのお陰で、なんとかかんとか日々を乗り切り
全員に里親さんをみつけることが出来ました。
この後、続々と親子犬(母犬と仔犬)を引き出すことになっていくのですが
(いままでに累計50頭以上、里親さんに譲渡しています。)
母犬くりんとその仔犬たちとの出会いによって
中型雑種犬の子育てを経験させてもったことで
人馴れしていない野犬の存在を意識するようになりました。
というのも、親子犬の引き出しに関わるうちに
「これ以上、人馴れしていない野犬をつくりだしたくない!」
と考えるようになり
生後6カ月以内の仔犬ならば比較的早くに
人に慣れる可能性があることがわかったからです。
(※親の気質や遺伝、個体差にもよりますが)
そこからは、野犬の仔犬(~1歳未満)の犬を積極的に
引き出して里親さんに繋ぐ活動にシフトしてきました。
なぜ、人馴れしていない野犬の仔犬を人馴れさせて
里親さんに繋ぐのか?
ひとつには人馴れしていることが、殺処分を免れたり
人に可愛がってもらえる条件になりうるから。
もうひとつは、3カ月を過ぎた仔犬は里親が見つかりにくいため
積極的に引き出されなくなるからです。
(仔犬特有の外見的な可愛さが薄まることと
医療費や躾&悪戯で手がかかるためと思われる。チャコまま調べ)
最初は人が怖くて触れもしない、散歩にもいけない犬たちが
触れるようになり、散歩に行けるようになり
笑顔が増える過程をみていると、わたしもすごーーーーく嬉しいのです。
里親さんたちにも「いい子で可愛い。この子に出会えて幸せです!」
と、言ってもえらえたときは最高に嬉しいです!
保護活動やっていて「よかったー!」って思います。
ものすごく時間もかかるし、地味な活動ですが
いまのわたしにはこれが活動の原動力となっています。
とてもとても、ひとりきりでできる活動ではないですが
教育係のスカイや応援してくださるみなさま
保護活動仲間のみなさんにささえられて
今日まで保護犬活動をすることが出来ています。
みなさま、いつも助けてくださりありがとうございます!
(フォトグラファー町野健さん撮影)
教育係のスカイ(右)とオハナ(左 虹の橋を渡りました)
ラブラドールのふたりも元保護犬です。(オハナは繁殖犬)
さあ、今日も一日まだ見ぬ里親さんとのご縁を探して
保護活動がんばるぞ!
チャコまま
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このブログは編集者・終活カウンセラー櫻木よしこさんの呼びかけにより
「2020年7月1日 櫻木よしこと朝ブログ」という
同じ時間に同じテーマでzoomで繋がりながら
同時にブログを書く企画によって書きました。
制限時間1時間内に思いの丈を綴ったので
かなりの長文になってしまいましたが
少しでもみなさまにわたしのことが伝わったなら幸いです。
櫻木よしこさん、素敵な企画をありがとうございました!
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茨城県動物指導センターでは、現在敷物の毛布やタオル類が不足しているようです。
タオル等のご支援をよろしくお願いいたします。
できましたら、一緒に収容犬たちへのおやつも同封していただけると
非常にありがたいです。
◆茨城県動物指導センターの収容犬へプレゼント(ほしいものリスト)
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