日本犬セミナーで学んだこと。(チャコままのまとめ)

【加筆修正しました。2018.08.25】

2018年8月19日日曜日 日本犬セミナー「和犬の壺」に参加してきました。

そのときのことを、ざっくりとチャコままの視点と理解でまとめています。

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2018年8月19日日曜日 日本犬セミナー「和犬の壺」10:30-16:30

主催:犬と歩けば棒にあたる ブログはこちら

講師:佐藤達也さん(ドッグインストラクター)

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学んだことの結論は、佐藤さんのブログトップに書いてあります言葉がすべてを現してると感じました。

『今そこにいる犬を観る』 しつけ方法を学ぶよりも、犬という生き物への理解が大切。

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本題に入る前に、なぜわたしがこのセミナーを受けようと思ったのかというと、それは和犬と洋犬の違いや扱い方を知りたかったからです。

保護犬の個人ボランティアを初めて7年目(過去ブログはこちら)。当初は、ラブラドールなどのレトリバー種を多く引き出していましたが、3年前から茨城県動物指導センターに登録して茨城の犬を引き出すようになってから少し事情が変わってきました。

収容犬情報を見ていただくとわかると思うのですが(公示情報はこちら)、和犬の混じった雑種(飼い犬を含む)や野犬が多数を占めていることがわかります。

ラブの収容は年間数頭程度(これは喜ばしいことだと思います)。また、洋犬については「猟犬(セッター、ポインター、ビーグルなど)が多く、茨城はブリーダーが多いので、その放棄犬ではないかと個人的に推察しています。

わたしは基本的には、中~大型犬で(引き出す団体が少ないので)、その時出会った犬を引き出すことにしています。事前にどんな犬と決めている訳ではなく、ピンときた犬を連れて帰るという感じ。

いままで4組の親子犬を引き出し、1組目のくりんとの出会いから「和犬雑種」や「野犬」との出会いが始まったように思います。

親子犬。

妊娠、出産、仔犬育て、里親募集、引き渡しなどなど。初めて経験することばかりでまったくわからず、手探りでやっていてとても不安でした。犬たちから教わることもたくさんありました。

やっていくうちに、自分の中で「ラブ(洋犬)」と「和犬(野犬含む)」の扱いかたが違うのではないか?と、ラブのように扱うのは逆効果ではないか?と思う場面もたくさん出てきました。

例えば

・首輪&リードをつけてを散歩する。

・呼べば嬉しそうに人に寄って来る。

・フードをガツガツ食べる。

そうした、ラブならごくごく普通にできることを和犬たちはやらない(できない)。

「なんでだろう?」「どうしたらいいんだろう?」と悩んで、いろいろな人に相談して聞きまくり、わかったこともあるし、わからなかったこともあります。なんとなくモヤモヤしていたときにSHIKOさんがこのセミナーを教えてくれて「行く!」と即決した次第です。

 

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前置きが超長くなりました。本題です。

 

まず、私の一番知りかったことは「洋犬と日本犬(和犬)の違い」でした。

「違い」。

と、一言で言っても見た目も性格も大きさも全く違うことは明かで、自分の中でザックリとわかっていたのですが”具体的になにがどのように違うのか”ということを、ハッキリ知りたかったのです。

 

(以下、テキストの中から抜粋)

◆日本犬の気質傾向と・洋犬種との違い

洋犬(愛玩犬)・・・人に対して従順。警戒心が希薄。依存心が強い。他人にも他犬にも社交的。

 

洋犬(作業犬)・・・飼い主にはとても従順。警戒心は強いが、打ち解けやすい一面もある。依存心はつよくないが、独立心も強くはない。他人や他犬に社交的とも言えないが、非社交的でもない。

 

日本犬タイプ・・・飼い主に従順とは言えないが、飼い主の言うことには従う。警戒心が強く、慎重派。愛想がなく、他人・他犬には無関心。独立心が強く、飼い主にあまり依存しない。

 

※体格、体型、気質、行動 ⇒ 各犬種ごとに犬としての共通部分と非共通の部分がある。

 

【日本犬の気質】

警戒心が強い。自我が強い。狩猟欲が強い。無駄のない行動を好む。

 

(抜粋ここまで)

 

・「犬」といっても、ひとくくりに一緒にしてはいけない。

・「犬」として、共通する部分もあれば非共通部分もあり、全く違う生き物だと認識すること。

 

わたしは「やっぱりそうか!」と思いました。

「犬」だけど、まったく接し方が違うと感じてことは間違いではなかったです。ここでおもしろかったのは、日本犬タイプに書いてある事柄が、詩音にバッチリ当てはまること。無駄のない行動を好むって・・・「ぐでたま詩音」そのまんまですね。(笑)

 

(以下、テキストの中から抜粋)

◆社会性・ボディランゲージ

【社会性と社交性は似て非なるもの】

社交性のある犬とは・・・他の犬と適切に交流を図ることが出来る。

社会性のある犬とは・・・他の犬と適切な個体距離を保つことが出来る。

 

(抜粋ここまで)

 

社会性と社交性の違いを知れたこと。(混同してた)

日本犬は周囲と距離を取る。パーソナルスペース(個体空間)があり、それは結構シビアで状況によって流動的に変化する。少しでも侵されると立ち向かってゆく。(あるある)

無関心、積極的な関りを持たない。(それでよかったのだとわかった)

 

◆リードスキル、リード半径、散歩の質(日本犬は犬種を問わず量より質を重視する)

佐藤先生は、散歩時のロングリード(3m)とY字ハーネスを推奨されています。

実際に、犬の気持ちになってリードスキルの実験をしてみました。

犬役と飼い主役に分かれて、飼い主側がリードをちょんちょんと(優しく)引っ張りました。

その時に感じた衝撃度合いを、今度は犬役の方からリードを引っ張ってもらって飼い主に教えてもらうと・・・

えーーーーー?!

そんなに力強く引っ張られたように感じたの?!と、驚きました。まるで意地悪してるみたいじゃん。これはとても勉強になりました。いっぱいひっぱってごめんよ、わんずたち。(特にスカイ)

 

続いて、Y字ハーネスのつけ方、使い方などを教えていただきました。(これも警戒心の強い日本犬ならではの上手なやり方がありました。)

通常は背中のリード一本ですが、引きの強い子にはダブルリードで対応されるとのこと。

この場合も、基本は背中のリード一本です。胸のリードは状況に応じて方向転換のために負荷を掛けますが、それ以外は一切負荷を掛けません。

主に胸のリードをメインにすることで、自然に犬の向きを変えることができることが良い点。

わたしは過去にハーネスを抜けて脱走された経験があり、それ以来基本的にハーネス単独では使わないように注意していました。その点、どのように対応したらいいのかを質問したところ、連結コード連結リードで首輪とハーネスを繋ぎ、ハーネスにメインリードを繋ぐと回答いただきました。

ちなみに、連結コード連結リードはなかなか良いものがないそうで、佐藤先生は(ロングリードも含め)自作されているとのこと。すごい!

ただし、何事においても絶対大丈夫!ということはないため、事故のないように準備を整えておくことをいわれました。それでも、犬は予想もつかないことをやると。確かに・・・。

 

今回のセミナーは、和犬の飼い主、ドッグトレーナー、保護犬活動家などさまざまな方たちが参加されていて、それぞれの立場から積極的にわからないことを質問することができました。

あまりにも聞きたいことが多くて、大幅に時間オーバーしてしまったくらい、みなさん興味津々で熱心に参加されてました。

 

わたしも洋犬(ラブ)と日本犬は、性格も躾の仕方も扱い方もまったくちがう。真逆と言っていいくらい。

また、しつこくしない、嫌がることをしない、犬の意欲や距離感など違うことなどもわかってスッキリ。目から鱗が何回も落ちました。本当に有意義なセミナーで(頭がいっぱいいっぱい!w)また、機会があったらぜひ参加したいと思います。

 

まだまだ他にもたくさんのことを教わりましたので、興味のあるかたはぜひ別の機会に参加してみてくださいね。

犬と歩けば棒にあたる ブログはこちら

講師:佐藤達也さん(ドッグインストラクター)

 

佐藤先生、この度はどうもありがとうございました!

 

チャコまま