獣医師の鈴木先生とフィラリア症のお話

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2021.5.30 春季オフ会のご案内

 

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今日は、先日ミニさん宅で
学園の森訪問診療アニマルクリニック 鈴木先生
の訪問診療を受けたときのお話をしたいと思います。

その時のブログ↓
ミニさん宅で訪問診療をうけました♪

 

鈴木先生は、茨城県動物指導センターにて
獣医師をされていた経験があります。

酷い疥癬だった富士サン兄妹を引き出した時に
担当してくださったのも鈴木先生でした。

その後、獣医師として独立された後も
引き続き、富士サン兄妹の治療や医療行為をお願いしていました。

鈴木先生の豊富な経験と的確な判断によって
富士サン兄妹の皮膚の状態が
みるみる改善していったのは、みなさまご存知のとおり。

 

そして、ミニさんの引き出してくれた「こころちゃん」
推定15歳と高齢なのもあって
いろいろ身体に不具合ありますけれど
鈴木先生の見立てによって、現在治療を進めています。

ミニさんのブログ

2回目の訪問診療

(こころちゃん 鈴木先生撮影)先生のお写真はいつも優しい

(こころちゃん 鈴木先生撮影

こころちゃん推定15歳。
フィラリア症・強陽性のため、ボルバキア治療を開始しました。

フィラリア症は投薬することで、ほぼ100%予防できます。
(毎年4月~12月は、犬にフィラリア症の予防薬を飲ませましょう。)

ですが、茨城県動物指導センターに収容されている犬たちは
フィラリア症にかかっている個体がたくさんいます。
弱陽性~強陽性まで、症状のある犬・ない犬と様々ですが
「フィラリア陰性です。」
と、いわれる方が珍しいくらい、フィラリア陽性の犬が多い。

ということは、投薬すれば予防できる病気にもかかわらず
予防している飼い主は、少ないということが言えます。

そして、期限の切れた収容犬(保護犬)を引き出す
保護団体にとっても(未来の里親さんにとっても)
フィラリア症陽性の犬よりは、陰性の犬のほうが選ばれやすい。

なので、鈴木先生は「少しでも譲渡につなげたい。」と思って
センターの犬たちに、フィラリアの薬を飲ませていたそうです。

実際、収容された陽性で治療が可能な犬は
ボルバキア治療をしてもらっていて、
引き出す時には「引き続き治療をお願いします。」
と、大量の薬を手渡されたことを思い出します。

話は、こころちゃんに戻って。

推定年齢15歳のこころちゃんに、フィラリア症の治療を
行うのはなんでですか?
と聴いたところ、鈴木先生はこう言われました。

「こころちゃんは(高齢ですが)
まだまだ(1年以上は)元気に生きると思います。
もし仮に、治療をせずにいたら
フィラリアを発症して苦しむかもしれない。
でも、薬を飲むことで虫が落ちて
将来苦しまなくて済むなら、その方がよいと思います。
とにかく、フィラリア症で苦しませたくないんです。
そのために、できることはやります。」

 

チャコまま、そのときマザーテレサのことを思い出しハッとしました。

瀕死の状態の人に、貴重な薬を飲ませるマザーテレサに
「なぜ助かる見込みのない人に、貴重な薬をのませるのか?」
と、問われたマザーテレサのことを。

長くなりますので、詳細はこちらの記事を読んでみてください。

 

引き出された日のこころちゃんと、マザーテレサのように慈愛に満ちた鈴木先生

そして、古い記憶がよみがえってきました。

それは、わたしがまだ保護活動を始めたばかりの頃に
出会った保護団体の方に言われた言葉でした。

 

「シニアになったら、フィラリアの薬は飲ませない。
なぜなら寿命が先か?フィラリアで死ぬのが先か?
という話になるから。(薬代がもったいない)」

「ノミダニの薬は、自分には必要ない。
だって、ノミダニのいる場所に行かないから。」

 

当時のわたしは「そんな考え方もあるんだ。」
(それでも、わたしは投薬するけど)
と思いながら黙って聞いていたのですが
こころちゃんに対する、深い愛のこもった鈴木先生の言葉から
その人がどれだけ(犬たちに対して)酷いことを言っていたのか
保護活動をしているから良い人なのだと
上っ面だけをみて、その人の本質を理解できなかった
当時の無知な自分を思い出し、ものすごく恥ずかしくなりました。

(いま、こうして書いていても”酷い言葉”だと改めて感じます。)

いまなら「それは違う」と言えるだろう。
あの頃は・・・本当に何もわかってなくて、青かった。

 

「あははは!母ちゃんにも青いときがあったんだね。(俺、鬼かと思ってた)」by スカイ

「そういうときもあるよ、母ちゃん。」by スカイ

「ほら、四つ葉のクローバー!しかも、ダブルだぜ。」by スカイ

うんうん、ありがとうスカイ。

保護活動を始めて丸9年
来月から10年目に突入します。

まだまだ未熟者ですが
たくさんの良い仲間や先生に囲まれて
わたしはとても幸せです。

追伸・・・

ミニさんも、このブログを紹介してくれました。
ありがとう!ミニさん。

こころさんのお散歩

センターの大部屋の犬たちにも、職員さんたちは
フィラリア予防の投薬をしているんですね。
触れない子や薬を飲めない子には
レボリューション(液体の薬)を投薬しているとのこと。

愛ですね、愛♡

 

チャコまま

 

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※センターに毛布やタオルのご支援をお願いします。

茨城県動物指導センターでは、現在敷物の毛布やタオル類が不足しているようです。
タオル等のご支援をよろしくお願いいたします。
できましたら、一緒に収容犬たちへのおやつも同封していただけると
非常にありがたいです。

 

◆茨城県動物指導センターの収容犬へプレゼント(ほしいものリスト)

 

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