茨城県ドッグトレーニング実施事業・第１号は「マサシくん」

茨城県動物指導センター（茨城県）では
２０２４年６月２０日から「ドッグトレーニング実施事業」が
開始されました。

この事業をざっくり説明すると
特定の地域（５か所）から捕獲された収容犬（成犬）を
センターの職員さんが選定し
トレーニング可能なボランティアさんへ委嘱するというもの。
（その間、犬の所有権はセンターにあります。）

その申請第１号は「マサシくん」です。（7/27～ポチの会さんへ移動）

センターでの判定は、こんな感じ。
（触れない、首輪付けられない、リードと散歩はトレーニング中）

収容犬の管理カードに「緑色のシール」（色の意味は不明）
の張られている犬は、ドッグトレーニング実施事業の対象犬です。

２０２４年７月２６日
引き出し当日のマサシくんです。

この時も、リードは着けられましたし、触れました。
お散歩は、グルグル回ってしまって下手くそとのこと。

さあ！
ここから、マサシくんがどのように変化していったのか
まとめてみました。
（とはいえ、通常引き出した保護犬たちと
やることは、なんら変わりません。）

２０２４年７月２７日（引き出し翌日）
ポチの会さんへ移動しました。
移動中も、大人しく車に乗ることができました。（車酔いはある）

ここからの写真＆トレーニングの様子は、ポチの会メンバーのＭさん（＆ご家族）

マサシくんの人馴れ練習中。（触る練習）
特に喜びもしないですが、攻撃性はありません。

翌日（引き出しから２日目）
高い塀に囲まれているお庭に出しました。
外排泄をする。

草むらに隠れてニッコリ

引き出しから３日目
シャンプーをしてもらいました。
大人しく洗われている。（茶色い水がいっぱい出たそう）

触る練習中

引き出し４日目
お庭に出す練習を継続中
クルクル回るけれど、外排泄もできる。

引き出しから５日目
初めての外散歩（センターでお散歩練習をしてもらっていました。）

先に引き出してもらっていた
お散歩上手のエナちゃん（先住犬）と一緒に、お散歩練習中。
クルクル回ってしまったり、エナちゃんにぶつかったりと
まっすぐ歩かないマサシくん。

引き出しから１３日目
かなり懐いてきたけれど、まだ手からおやつは食べない。

その後も、Ｍさんとご家族は
マサシくんを始め、エナちゃん、ラギーちゃんに
毎日コツコツとお散歩練習や人馴れ練習を続けていました。

引き出しから１５日目
エナちゃんとマサシくんのお散歩練習中
（写真には写ってないですが、ラギーちゃんもいます）

クルクル回っていたマサシくんも、まっすぐ歩けるようになり
お散歩上手になりました！すごい！

２０２４年８月１８日
初めての譲渡会参加（左から、ラギーちゃん、マサシくん、エナちゃん）

譲渡会中、人の手からおやつを食べるマサシくん。（すごい！）

メンバーＭさんのご自宅での様子です。
手前から、マサシくん、エナちゃん、ラギーちゃん

三人のお散歩中の動画です。
みんな上手に歩いていて、楽しそう♪

いかがでしたか。
センターから引き出して１カ月弱で
マサシくんは、ここまで変化しました。

（ラギーちゃんも、エナちゃんも、同じように変化しています。）

とはいえ、茨城県のドッグトレーニング実施事業があろうが、なかろうが
ポチの会メンバーＭさんも、わたしも
保護犬に対して「やること」は何ら変わらないです。
いつも通りの通常運転の保護活動。

チャコままとしては
「ドッグトレーニング実施事業」を茨城県が作ってくれた。
この事実がなにより嬉しい。

それは「茨城県」が、収容犬に対する
ドッグトレーニングの重要性を
認めてくれたことに他ならないから。
（まだまだ改善の余地はあるけどね。ｗ）

元野犬の子たちも、身体を綺麗にしてもらって
家庭に入って、安心できる場所に身を置き
毎日、人や他犬とふれあって
しつけやトレーニングを行うと
みるみる犬が変わっていきます。

そして、意外かもしれないけど、元野犬の子たちは
家庭犬として、パートナーとしての
魅力をいっぱいもっています！

今はただ、知らないだけ。
教わっていないだけ。
人との暮らしを知らないだけ。

ただ、それだけなんです。

センターにいる子たち、みんな、みんな
どの子も、家庭に入って、しつけやトレーニングをすれば
マサシくんみたいに、みるみる変わっていきます。

我が家に来た子たちは、もちろんのこと
ポチの会さんへ移動した
きーちゃん、らーちゃん、ランディ、エナちゃん、ラギーちゃん
みんな変わっていきました。
しかも、すでに里親希望者さんがいらっしゃるそうです。

本当にすごい！すごい！すごい！

マサシくんも、引き出されずにセンターにいたら
こんな変化は起きてないです。

そう考えると、一刻も早く、すべての犬たちを
家庭に入れたい！！と、切におもう。

時間はかかるかもだけど、確実に犬たちは変わります。
わたしはそう信じている。

【追記】
このブログを読んだ、メンバーのＭさん
リードを持ちすぎてマメだらけになった手をみて
涙が出てきたそうです。
それだけ、保護犬たちのトレーニングを
コツコツ継続して、がんばってきた証ですね。

んで、もちろん「事業」なので「報告書」の提出をします。
めんどｋ・・・がんばりまーす！

チャコまま

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