茨城県の保護犬事情をブログでご紹介します

五月になりましたね。
チャコまま、五月は誕生月なのもあって
新緑の美しさ、若々しい草の匂い、清々しい風
可憐な花たちの競演が織りなす、この季節が好きです。

田んぼにも水が張り始め、そろそろ田植えの時期ですね。

 

さて、さて。
今日はちょっと真面目なお話。
いや、いつも真面目だけども。

ちょうどいいタイミングですので
ほんの一部ですが
茨城県の保護犬事情をブログでご紹介いたします。

 

酷い皮膚病の子の写真も出てきますので
観たくないかたは、今日はこのあたりで・・・。

ごきげんよう。

 

【茨城県の保護犬事情 その1】

野犬が多い。
そして、人馴れしていないビビりっ子も多い。

たとえば、富士ちゃん。(里親募集中)

近づこうとすると・・・

忽然といなくなる。
まるでイリュージョン!(笑)

人馴れして、信頼関係が出来て、犬が自分から寄ってくるには
それ相応の時間(数ヶ月から数年単位)がかかります。
富士ちゃんの場合は、社会性に乏しいため
怖くて口も出てしまうことがあります。

トレーニングでなんとかなる場合もあるとおもいますが
やり方と、年齢と、個体差によるところが大きいので
やってみないことには、なんとかなるとも、ならないとも言えないです。

人懐っこくて、べたべた触ってほしいラブラドールのスカイ(左、教育係)と
人馴れしてなくて、触ってほしくない保護犬の富士ちゃん(右、里親募集中の保護犬)

 

「(和犬は)一生かかっても、ラブのような懐っこい性格にはならない。
ああ、懐いてきたなぁと思った頃に寿命がくる。」

 

これは、ある方がおっしゃっていた言葉で
人馴れしていない犬と接するときに、わたしの心の支えになっています。
長い月日を重ねて、やっと保護犬の富士ちゃんと
「仲良くなれたかなぁ。」と思った頃にさようならの時がくる。
それはとてもせつないけれど、犬にたっぷりの愛情を注ぎ
犬と苦楽を共にした信頼の証でもあるとおもうのです。
なんとも慈愛に満ちた言葉で、わたしはとても大切にしています。

 

 

人馴れしていない犬といえば
ミニさんのブログにもたくさん出てきます。

もう一つ、しなければならないこと

幼いうちに「人と一緒に暮らせる(人馴れできる)環境」
に置いてあげたいとしみじみ思います。
とはいえ、わたしたちには場所や時間のキャパシティが限られています。

 

ミニさんの引き出した、人馴れしていないビビりのくるみちゃん。
なんと!今日はへそ天したそうです。すごい!!!早い!!!
こういう変化を見られるのが嬉しいですね。

ヘソ天でスヤスヤ

 

 

現在の茨城県動物指導センターでは
保護犬たちを生かして、慣らして、譲渡するという方向に
変わってきているように感じます。
ドッグランを作ったり、散歩ができたり、トレーナーさんもいる。
生かすための手厚い医療行為も行われている。
なにより、収容犬の一頭一頭に「名前」がついているのはすごい!と思います。

 

 

 

【茨城県の保護犬事情 その2】

何らかの病気を持っている。

これは、茨城県に限ったことではありませんが・・・
保護犬というのは、何かしら問題を抱えています。
(ときどき、なんの問題もないラッキーな子もいます。)

例えば、フィラリア陽性。
ノミダニがいたり、皮膚病(疥癬)だったり
腫瘍があったり、老齢だったり
お腹に虫がいたり(回虫、瓜実条虫など)、腸トリコモナスもよくあります。

 

薬で完治できる病気や、完治の難しい病気
看取り覚悟の子といろいろですね。

 

↓こちらは、2020年1月31日センターにいたときの
富士ちゃん(右)とサンくん(左)の富士サン兄妹。(里親募集中)

酷い皮膚病(疥癬)で、3カ月経過しても
皮膚病(疥癬→膿皮症→アカラス症(←いまココ))の治療中です。

とはいえ、湘南合宿中のサンくんも
日増しに皮膚が綺麗になっていて、症状が改善しています。
人馴れ訓練やお外に出る訓練も順調そうでなによりです。
くりんラテママ&パパさん、いつもありがとうございます。

サンくん合宿34日目〜灯台下暗し〜

 

 

本日、SHIKOさんの引き出してくれた保護犬も
重度の皮膚病(疥癬)です。

重度の皮膚病の犬 茨城県恥ずかしいぞ!

このような子を
「なんだ!私の得意な子やな❣️綺麗にしたる❣️」
といって、喜んで引き受けてくださるボランティアの方に
頭が下がります。本当にありがたいです。

しっかり治して、幸せになるんだよ。

余談ですが・・・

茨城県から引き出した保護犬を、他県の獣医さんが診察されると
あまりの酷い状態にビックリされると聞きました。
「茨城では一体何が起きているのですか?」
と事情を聞かれたと、くりんラテママもおっしゃってました。

わたしも里親さんから「なんでですか?」と聞かれるので
説明するのですが、理解してもらえないことが多くて
(わたしも正直理解できないです。)
同じ茨城県民として恥ずかしいです。

以上、ほんの一部ですが
茨城県の保護犬事情をブログでご紹介いたしました。

 

 

そして、おしらせ。
センターで大変お世話になりました獣医師のSさんが
茨城県つくば市に「訪問診察専門」の動物病院を開院されます。
チャコまま&ミニさんも、早速5月に予約を入れました。

知識も経験も豊富な彼女に、わたしたちは何度も何度も助けてもらったり
アドバイスをいただいたりして、保護犬活動を乗り越えてきました。

過去1年を振り返ってみても、フォーくん、奏音(現シャリー&国体ちびーず)
りんごちゃん、冬青くん、はなちゃん、富士サン兄妹、シナモンちゃんなど
親身になってお世話してくださり、その後もブログも読んでくださっていて
本当によくしてもらいました。

富士ちゃんみたいに人馴れしてなくて、お外に出せない子や
介護中の子などは、訪問診察してくださると助かりますね。
移動や待ち時間がないのも最高です。
遠方だからと遠慮せずに、ぜひ一度問い合わせしてみてくださいね。

訪問診察専門 学園の森訪問診療アニマルクリニック

 

さあ!いよいよゴールデンウィークだーー!!!
といっても、どこにいくわけでもありませんが
犬と家族と一緒に「おうち生活」を楽しみます♪

みなさんは、どんな休日を過ごされますか。
どうぞよい時間をお過ごしくださいね。

 

チャコまま

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◆茨城県動物指導センターの収容犬へプレゼント(ほしいものリスト)

 

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