10/14 半年ぶりのセンターへ(気になる子と虚無感)

2020年10月14日水曜日
半年ぶりに茨城県動物指導センターへ行ってきました。

 

富士サン兄妹の疥癬を治療している間に
年度も変わり、職員さんの顔ぶれもガラリと変わって
知っている方が数人しかいなかった・・・。

 

犬舎にはエアコンがついていて
仔犬の収容はほとんどなくなっていて
老犬の収容がおおくて
大人になった、人馴れしてない野犬たちの姿がせつなかった。

 

今日は個人的に気になった子をご紹介します。

 

チャコまま、今日は引き出しをしませんでした。
手ぶらで帰ってくるのは、なんだか不思議な気持ちだったけど
あえてリードも何も持たずに行きました。

そのかわり、差し入れのおやつはたっぷり持参♪

 

ふれあい犬の子。
何かを訴えたそうな瞳をしていた。

 

たれ耳のクリーム色のおじいちゃん。
わたしは君に似た犬を知っているよ。

もうお空に行っちゃったけど・・・

その子の代わりに・・・なれたらいいのにな。

 

右側の身体の大きなハチ割れのオス。(人懐っこい)
左側は兄弟で収容されている小柄な疥癬のオス。(ビビり)

ものすごーーーく人懐っこくて
連れて帰りたくなった。

君はきっと可愛がられていたんだろうね。

センターに来て「人が大好き、好き好き」ビームを出せる犬は
そんなにいないんだよ。貴重な子だね。

ほら、手からおやつを食べるんだもの。すごいや!

3月12日からここにいる。
身体が大きいから敬遠されているのかもしれない。
身体の大きな子は、なかなか引き取り手がいない。

 

 

三頭いる場所。
手前と奥の黒い犬は親子。(手前が子ども)
真ん中の茶色い子は兄弟で捕獲。
この子は両目が目が見えない。

目は見えないけれど、性格はなまる良い子。

ハンディキャップのある子は、特に気になる。

 

 

 

そして
大人になって、まったく人馴れしていない野犬の犬たち

変な座り方をしている白い犬。

これぞ、ザ・野犬の群れ

みんな凛々しい顔。
一年くらい、ここに居る子もいる。

ビビって固まっている子

遠くで静観しているのか、ビビって動けないのか・・・

職員さんが中に入ると、野犬たちが距離をとりながら集団で動きだす。
まるで磁石同士が反発するような
決して人を近寄らせない華麗な動きに見入ってしまう。

動いて手前に来てしまったけれど
人(チャコまま)が近くにいて警戒モード

そして、職員さんが外に出るとまた定位置に戻っていく犬たち。

人も犬も、お互い何をされるのか怖くて触ることはできない。
首輪をつけるなんてとんでもない!至難の業。

誰一人、手前(人がいるところ)へ寄ってこない。
このような犬たちを、どうしたらいいのだろう。
どうしたら里親さんを見つけられるだろうと考えてしまう。

この部屋にいるのは10頭のメス犬。

もしも、野犬の扱いに慣れている
10人の預かりボランティアさんがいてくれたら
一頭ずつ引き出して、それぞれの方に託し
時間とお金と愛情をかけて
家庭犬としての訓練ができるだろう。

彼らが人や環境に慣れるまでには
どのくらいの時間がかかるだろう?
半年?一年?それ以上?
もしかして、死ぬまで慣れないかもしれない。

個体差もあるだろうし
こればかりはやってみないとわからない。

そのまえに、やろうと思ってくれる人がどれくらいいるだろう。

 

そもそも、その前に。
仔犬の時期に人馴れ社会化ができていれば・・・・
こんな風に人に怯える犬にはならなかったのに。

人馴れしている犬に育っていれば
今頃ここにはいなかっただろうに。

悔しい。
ただただ悔しい。

 

そして、何もできない自分に虚無感が襲ってくる。
センターに行った後は、いつもこの虚無感に苛まれて
胸が苦しくなる。

 

 

職員さんが、富士サン兄妹のいた仔犬部屋を覚えていてくれて
「ここにいましたね。」と。
床一面にフケが落ちて真っ白だったと教えてくれました。
本日、部屋の中身は空っぽで、誰もいませんでした。
このままずーっと誰もいませんように。

 

富士サン兄妹も、あのままセンターにいたら
きっと人に怯える犬になっていただろうし
富士ちゃんは「噛む犬」のレッテルを貼られていただろうな。

一頭一頭と丁寧に接すれば、きっと・・・変わっていく・・よね。
と、希望をもって引き出すけれど
もしも変わらなかったら・・・ショックだよね・・・。

可愛い富士子。
(サンくんは里親さんが見つかった!よかった!)

あの時、引き出せてよかった。

こんなに人に慣れて

可愛くなって

「おばちゃーん、目から汗が出てるよ~。」by 富士子

だめだ・・・
いろいろな想いがこみ上げてきて泣けてくる。

 

このブログで、抱えきれない想いを吐き出してごめん。

 

===

次に引き出す子が決まりました。

生後3カ月くらいの女の子。
ビビりですが、抱っこしても脱糞失禁なし!(すごい!)
攻撃性もありません。(素晴らしい!)

昨日収容されたばかりですので、公表期限が過ぎたら引き出します。
(11/10不妊手術予定)

大きなお手てなので成犬体重15キロは超えると思います。
まだいろいろと不明確な部分は多いですが
気になる方はご連絡くださいませ。

センターに収容されている犬は約100頭
「収容は何頭まで」という明確な基準はありませんが
正直、キャパオーバーです。
今のところ殺処分もされていないため
この先どうなるんだろう?

それぞれの保護団体さんたちのご尽力に
ただただ頭が下がります。
茨城の犬を助けてくださりありがとうございます。

 

もしもの話ですが、考えてみたこと。

もしも100人の預かりさん
(もしくは里親さん)がいてくれて
一頭ずつ引き受けてくださったなら
収容犬は(一旦)ゼロになる。

 

一か月につき1頭にかかる実費が3万円だとして
(多いか少ないかは別として)
3万円×100頭=300万円(1か月)
3万円×12ヶ月×100頭=3600万円(1年)

 

・・・すごいな。
なんか、めまいがしてきた。

 

チャコまま

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■2020.10.18 sun 秋季オフ会のご案内

オフ会には、元センターの職員さんも参加されます!
幸せになった元保護犬たちと笑顔の再会を果たしてほしいな~♡

 

 

■保護犬のポストカード&日めくりカレンダー2020 ご注文受付開始!

カレンダーまだ余裕ありますので、お手元に置いていただければ幸いです。
みんなの幸せいっぱいの笑顔に、ほっこりすること間違いなし♡

 

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※センターに毛布やタオルのご支援をお願いします。

茨城県動物指導センターでは、現在敷物の毛布やタオル類が不足しているようです。
タオル等のご支援をよろしくお願いいたします。
できましたら、一緒に収容犬たちへのおやつも同封していただけると
非常にありがたいです。

 

◆茨城県動物指導センターの収容犬へプレゼント(ほしいものリスト)

 

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